ここからは、ベネッセミュージアムで好きな…というかとても印象に残った作品ベスト3を。
まずは安田侃 「天秘」。地下1階の展示スペースの外に出ると楕円形の大きな大理石。
他のものは「さわらないでください」なんですが、これには靴を脱いで乗ってもいいし、上に寝ころんでもいいんです。
ひんやりとした冷たい大理石に寝ころんで見上げる直島の空。真四角に切り取られた空です。
安藤忠雄によって作られた一辺9mの屋外の立方体の展示スペースに作品を、と言うと、普通安藤の建築に負けまいと大きなものを作りがち。そうすると内側から展示を眺めるだけになってしまう。
安田侃はあえて大きすぎず、なだらなか曲線の彫刻を作ることによって、見る人を外に誘うことに成功した、と書いてあるのを読みました。なるほどね。たしかに出たくなるもん。
翌日行ったときにも、やっぱり大理石に寝ころんでみました。お昼前だったので、陽の当たる方の大理石は熱い!そして太陽がまぶしい。
影の方はひんやりして、寝心地よいのです。
そしてこのミュージアムに来た人のほとんどが印象深いアートとしてあげるであろうブルース・ナイマンの「100回生きて死ね」。
広い空間には明かりがなく、天窓があるだけ。自然光なのです。
ここに置いてあるのが「SMILE AND LIVE」「SMILE AND DIE」「WALK AND LIVE」「WALK AND DIE」など、人間の行動と「生きる」「死ぬ」のフレーズのネオンサインが合計100個。
中には「WHITE AND LIVE」「BLACK AND DIE」など人種に関するものもあります。
で、そのネオンサインが1個ずつ光ります。そして「LIVE」だけが全部つき、「DIE」だけが全部ついたあと、100個全部が一斉につきます。この瞬間が圧巻なのです。
思わず「おー!」って言っちゃいます。
これも翌日見に行きました。作品の正面に3つの椅子があるのですが、その真ん中の椅子に座って、全部のネオンがつく瞬間までゆっくりと見ました。
その瞬間は、作品を独り占めしたみたいですっごい満足!これは何回見ても楽しいなぁ。
そして私的ベスト1は、杉本博司の「タイムエクスポーズド」。
地下1階展示スペースには、もう一カ所外に出られる場所があります。
ここには壁が2枚あり、その両方の壁には杉本博司の地平線の写真が14枚飾られています。世界各国、撮られた時期もまちまちです。
そしてその2枚の壁の間から見えるのは瀬戸内海。この瀬戸内海の地平線の高さと、14枚の写真の地平線の高さが同じ!
ギャラリーツアーでその説明を受けたときには、ええー!ってかなり感動しました。
これはすごい、ほんとに。
翌日もう一度来たときにもじっくりと。
安藤忠雄の建築によって切り取られた瀬戸内海は、フェリーが通り、向こうに島が見える本物の海。
そして杉本博司の写真。やっぱり地平線の位置は同じ。
この空間でなければありえないアートです。かなり好き。
ここで美味しいコーヒー飲みながらぼーっとしたい。
妹もかなり気に入ったらしく、ふたりともここで長い時間海を見てました。