安藤忠雄のスケッチのあとに見たのは、須田悦弘の「雑草」。
「これも作品です」と言われなければ、絶対わかんないです。
コンクリートのあいだから、小さな雑草が顔を出してるんです。いかにもそこに生えているかのように…これ大好き!
木で作って色を塗ってあるっていうんですが、本物にしか見えない。この雑草にカマキリが寄っていったという話もまんざら嘘でもなさそうです。
前に紹介した↓この「バラ」を作った人です。
次に見たのは、柳幸典の作品群。まずは「ザ・フォービドゥン・ボックス」 。
戦争を風刺した作品です。
「ワン・ダラー」 は、アメリカの1ドル紙幣に無数の筋が入っている作品。
これは作り方が面白くて、まず砂で1ドル紙幣を造り、その後に大量の蟻を投入して巣を作られることによって、無数の筋を作ったのだそうです。
これを見た見学者が「1ドル紙幣はアメリカの象徴で、大国アメリカも蟻のような小さな存在によって崩壊することもあるということを表しているように見える」と言ったそうです。
私もそう感じました。なかなかシニカルな作品です。
かなりピンぼけですが、これはPARKの地下ロビーにあった作品です。何の気なしに写真を撮ったのですが、これも柳さんの作品で、これも同じ方法で作ったものだそうです。
大きくしてもらうとかすかにわかるかもしれませんが、各国の国旗に筋が何本も入ってます。
そしてインパクトのある 「バンザイ・コーナー」 。鏡に向かって、バンザイをしたウルトラマンとウルトラセブンがぐわーっと大量に扇形に並んでいます。しかもみんな同じ方向に…
たまにウルトラマンが倒れてたりするそうです。1体いなくなってたこともあるのだとか。マナー悪いよね。
リチャード・ロングの3作品、 「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の環」 「瀬戸内海の流木の円」 「十五夜の石の円」も面白かったです。
「エイヴォン川の〜」に関しては、この美術館に来て作ったもの。サイトスペシフィック・ワークスってやつです。
実は翌日もミュージアムに来たのですが(ベネッセ宿泊客は、ミュージアムの料金が宿泊費に含まれていて、宿泊の翌日も利用できるのです)、その際にゆっくりこの3作品を見たときにはまた違ったかんじで、よさがわかりましたね。
そしてもうひとつのサイトスペフィック・ワークス、ヤニス・クネリスの「無題」 。
分厚い鉛の板に、流木やら欠けた茶碗やら湯飲みやら、布の切れ端やら、人が使って捨てられたものが巻き込んであります。
そしてそのぐるぐる巻きになったものが、大きな窓を覆うように一杯に積み上げられてるんですが、上に隙間があります。これは10年以上たって重さで下に下がってきたからなのだとか。
ショップに売っているこの作品のポストカードは、上に隙間がないそうです。そんな変遷がわかるのも楽しい。