2007年09月03日

家プロジェクト/角屋(かどや)


家プロジェクト、最後に訪れたのは「角屋(かどや)」。
家プロジェクトの記念すべき第1弾作品です。1998年完成。
DSCF0055.jpg
 
もともと古い民家を使ってのアートプランを検討していたベネッセに、この角屋という屋号の民家を売りたいという人が話を持ちかけたことによって、具体化されたのが「家プロジェクト」。
 
ボロボロに老朽化していた建物を、イサム・ノグチの牟礼のアトリエを設計した山本忠司が、漆喰仕上げ、焼板、本瓦を使って見事に元の姿に修復。
そして新しく生まれ変わった角屋の中に作られたアートは、宮島達夫の
 
「Sea of Time ’98(時の海 ’98)」
「Naoshima’s Counter Window(ナオシマ・カウンター・ウインドウ)」
「Changing Landscape(チェンジング・ランドスケープ)」
 
の3つの作品。
 
中でも面白かったのが「Sea of Time'98」。
靴を脱いで部屋に上がると、そこにあるのは一面に水を張った「海」。その水の中に赤・緑・黄色の数字が浮かんでいるんですが、どれもこれもカウントする速度が違う。
チカチカ素早く変わっていく物もあれば、これって止まってるの?ってくらい遅いものもあります。この速度を、5歳から95歳まで125人の直島の人たちが決めたんだとか。きっと若い人の時は早く刻み、お年寄りの時はゆったりと刻んでいるんでしょう。
 
島の人たちが決めたデジタルカウンターの場所を、宮島さんは一人一人に証明書として渡したのだそうです。
 
水の中の数字はきれいでした。人がたくさんいたのでしませんでしたが、出来れば波をたてて、ゆらゆらと揺らめく数字も見たかった。
 
直島滞在中に、ベネッセの直島出身のスタッフの女性や、2日目に泊まった民宿のご主人から、直島にベネッセがやってきたときの話を聞く機会があったんですが、やはり最初はベネッセはよそ者、自分たちとは関係ない…という雰囲気だったようです。
そりゃ、仕方ないですよね。小さな島でいきなり現代アートって言われても、です。
それが今のように島全体でアートに取り組む雰囲気になったのは、この「角屋」に島の人が参加してからだといいます。
 
DSCF0057.jpg
 
この写真、1枚目と同じ路地から撮ってるのですが、角屋の隣の家に住んでいるというおじさんに、「あの電柱のところから撮ったら(家プロジェクトの)チケットと同じ写真が撮れるで。もっと後ろ、後ろ!」と促されて撮ったものです。
別に一緒の写真撮れなくてもよかったんですが…
そのおじさんは、角屋に来る見学者みんなに気さくに声をかけてました。
(*クリックして写真を大きくすると、おじさんの後ろ姿が見れます)
「角屋」はその外観だけでなく、存在も本村にすっかり馴染んでいました。
 
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posted by いっぽ at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 高松・直島の旅
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