2007年08月30日

イサムノグチ庭園美術館


いよいよ高松でのメイン、イサムノグチ庭園美術館へ。
高松からは、ことでん志度行きで「八栗駅」下車。徒歩20分です。

この美術館、火・木・土の週3回しか開いてません。週に半分以上はお休みです。
しかも10:00、13:00、15:00の一日3回で定員は1回につき約20名。
いまどき往復はがきで、見学希望日と希望時間を第2希望まで書いて申込みします。
皇居や桂離宮でも、今ではインターネットの予約が出来るのに…
そして入館料が2100円です。高い!殿様というか、別に来なくてもいいって態度というか…
 
でも、そこらへんはスタッフの方もよく心得ているようで、最初の説明のときに、
「本日は暑い中、遠いところを、しかも往復はがきでの申込みというわずらわしい手続きをしていただいて、わざわざお越しいただきましてありがとうございます」って挨拶してました。この女性がとても感じがよかったので、まぁそうやけど…ってちょっとなごみました。
DSCF0026.jpg
ここがチケットを買ったり、説明を受けたりする受付の建物です。
写真はここしか撮れません。敷地に入ったら一切撮影禁止。
この日は夏休み最後の土曜日ってことで人が多く、2つのグループに分かれての見学。敷地内をかなり歩くので、麦わら帽子と虫除けスプレーを貸してくれました。
 
私たちのグループは先ほど丁寧な挨拶をした女性に案内され、まずはイサムノグチの住居部分へ。
住居を見れるって言っても、中には入れません。玄関と障子が開けてあってそこから中をのぞくだけ。
この住居は、もともと丸亀の豪商の住宅だった屋敷を移築し、ノグチが住みやすく改造したもの。畳の部屋を一段低く掘りごたつのようにして、床暖房をすることにより、正座が苦手なノグチも日本家屋で快適に過ごせたようです。
もちろんノグチの「あかり(Akari)」もあります。さすが自分の住居、しっくりと馴染んでます。黒い大きなテーブルが素敵だったなぁ。
ただノグチは、イタリア・アメリカにもアトリエがあったので、ここには春秋の季節のよい時期3ヶ月ほどの滞在だったのだとか。
家屋の横の坂を登っていくと、ノグチが母親のために作ったという石庭公園があります。ノグチはここからの瀬戸内海の眺めが好きだったそうです。
 
その後向かったのはアトリエ。ほとんど外で制作をしていたようですが、雨の日にはこのアトリエで小さな作品に取り組んでいたとのこと。
道具は思ったよりもシンプル。スライドマントラの模型(たぶん)があったのがうれしかったなぁ。

そして屋外の未完成の作品と、蔵にある完成した作品を見ることに。
150はあるという屋外の作品はほとんどが未完成の彫刻。中には完成品もあり、完成品にはノグチのサインが入っているとのことだったけどどれがそれに当たるのかわからず。
サインのあるものと、サインがなくても作品展に出したモノを完成品と呼んでいるらしいです。未完成の作品については正直よくわかりません。狛犬を思わせるような面白い作品もありましたが…
 
ここまでは今ひとつピンときてなかったのですが、蔵の中の「エナジー・ヴォイド」を見たときには、やっぱり感動しました。なんて言うんでしょう、作品に力があるっていうか…正面に座って見ると、圧倒されるものがあります。
「エナジー・ヴォイド」の石は、スウェーデンの黒花崗岩です。ノグチが設計図を描いて、この庵治の石工さんが加工を手伝ったといいます。ノグチがここにアトリエを構えたのも、この地の職人さんの技術が高かったというのが大きな要因なのだとか。
同じく「真夜中の太陽」もスウェーデンの赤と黒の花崗岩を使った作品。この二つの作品は、各地のイサムノグチ展に出展されるのでしょうが、この地で見るのがいいんではないでしょうか。
このふたつの作品の真ん中に展示された彫刻がとてもよかった。何という作品名なのかはわかりませんが、石の持つ多面性を感じさせてくれるものでした。ノグチは自分の目で石を選び、どこを割り削るかを決めたといいますが、それをすごく感じさせる作品でした。
 
これで2100円は私には高く感じました。でもそこまでして来たい、と思う人にしか来てほしくないという姿勢のあらわれなのかもしれません。
私はせっかくここまでして来るので…ってことで、今回はちょっとだけ勉強してきたんですよね。 

 
まずはこれ。入門編です。これはコンパクトにノグチのことがわかっておススメ。
宇多田ヒカルがこの美術館を訪れてるんですね。当時20歳。やっぱアーティストはすごいわ。
 


こんなのも図書館で借りてみました。敷居の高い美術館だからこそ、ちゃんと勉強して行くのがよろしいかと思いました。高いといいつつ、一方でモエレ沼公園にすごく行きたくなったのも事実です。
みなさん、ぜひ…とはおススメしません。興味のある方はハードル高いですが、行く価値ありです。
 
おまけです。
DSCF0027.jpgDSCF0028.jpg

これは那須与一が扇を打った場所です。
昔はここまで海だったんだ、とタクシーの運転手さんが教えてくれました。
この地の近く、屋島といえば、壇ノ浦の戦いで有名な場所。
高松と言えば、「うどんと栗林公園と屋島」だと運転手さんは言ってました。
あと、この近くの庵治はセカチューのロケ地として有名。ここでロケ地マップが見れます。若者に大人気だそうです。高松って結構行くトコあるよね。
posted by いっぽ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高松・直島の旅
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